弓道を始めたいお子様の保護者様へ(2022年10月追記)
今夏、話題になったアニメ映画「ツルネ」の影響で、小中学生の保護者様からお問合せが増加しております。
主だった初心者教室などでは参加資格を15歳〜18歳以上と定めているところも多く、15歳以下のお子様が参加できる初心者教室も少ないとのお話しも伺っております。
弓道は武道であり飛び道具を扱うので、まずご自身や他者に対して安全を配慮できる年齢に達していることが前提になります。
また弓具は大人と同じ物を使用するので、身長の小さいお子様では221cmある弓の取り扱いは難しいです。
矢を射る際は反動が伴うので、相応の体力や筋力が必要です。弓道教室などの募集要項に受講資格15歳以上が多いのは、骨や筋肉が成長課程であるお子様への身体への影響や、安全面に配慮しているからだと思われます。
中学生以上を対象にした初心者弓道教室は神奈川県立武道館で定期的に開催(事前申込み・応募者多数の場合抽選)されてきましたが、2022年10月より2023年12月まで武道館が改修工事に入ってしまったため、現在は休館中です。
他、常盤公園弓道場でも横浜市弓道協会が初心者教室を開催しておりますが、こちらも15歳以上となっているようです。
例年、体育の日や不定期で各道場や弓道場を持つスポーツセンターなどで「1日弓道(武道)体験」を開催されているところもございます。まずはそこへご参加いただき、15歳になられましたら初心者弓道教室の受講を検討されてはいかがでしょうか。
今後、多くの若い方に日本の武道「弓道」を志していただければ大変喜ばしく思います。
(文責:神奈川弓道錬成会・公式サイト管理担当:小池ゆり)
弓道を始めたい方

広い道場、袴姿で弓を引く…
放った矢が「ぱん」と音を立てて中った姿。
凜とした弓道の様子を見かけて「自分もやってみたい」そう思った方はいらっしゃいますか?
・老若男女を問わない。
・体力に応じた稽古が可能。
・武道の躾や慎みなど礼節を学ぶことができる
弓道は武道なので奥深く難しいと思われるかもしれませんが、心身鍛練だけでなく筋力増進など日常の健康維持も目的としてできるスポーツです。
ただし、弓具は武器として扱われていたものでもあり、道具の扱いや道場での立振舞いには安全面に配慮した基本のルールを学ぶ必要があります。
弓道を始めるにはどうしたらいいの?
中学生以上の方が弓道を始めたいと思われたら、お近くの弓道場へお問い合わせください。
武道館やスポーツセンターなどの弓道場では、定期的に初心者向けの弓道教室を開催しています。
(神奈川県立武道館には武道館主催の初心者教室があります。)
弓道教室では弓道を行うのに必要な道具の貸し出しも行っていますので、「ちょっと始めてみたいな」と思ったらまずは教室で弓道体験をしてみるのはいかがでしょうか。
神奈川県立武道館では主に3つの弓道団体が活動しています。
3つの会の会員の多くは武道館主催の教室で基本を学び、それぞれの会に入会しています。
弓道の団体には会ごとに活動内容に特色がありますので、直接見学申込みをしてみるのもひとつの手段です。
シンコースポーツ神奈川県立武道館主催の「武道教室」
(注:錬成会の教室ではありません)
第1期 4〜6月(申込受付2月頃・定員50名)
「初級弓道」【午前】対象:一般
火・木 10:00〜11:30[全20回]5900円
「初級弓道」【夜間】対象:中学生以上
水・金 18:30〜20:00[全20回]5900円
第2期 7〜9月(申込受付 5月頃・定員60名)
「中級弓道」【午前】対象:一般
火・木 10:00〜11:30[全15回]4400円
「中級弓道」【夜間】対象:中学生以上
水・金 18:30〜20:00[全15回]4400円
令和4年度は10月以降未定。
令和4年5月現在
※募集内容などは変更になることもございます。詳細はシンコースポーツ神奈川県立武道館(045-491-4321)にお問い合わせください。
道具をそろえてみよう
おおまかに次の3つが弓を引く際に必要な道具になります。
・弦(つる)を張った弓
・矢
・弽(ゆがけ)[右手に装着する手袋のような道具]
弓の力は反動力なので、引く者の体力に応じた弓が必要になります。弓が強すぎると基本の型を覚えることが難しくなります。また初心者の場合、無理に引くことによって肩などを痛めることもありますので、無理をせず自分の体力に合った少し弱めの弓から使用する方が良いでしょう。
教室では弓具の貸し出しをしていますので、最初から全ての道具をそろえる必要はありません。
初級教室では動きやすい運動着で足袋を履いて基礎稽古をします。中級教室になると袴や弓道着の着用が必要になってきます。
少し弓に馴れ、長く弓道を続けられそうだなと思ったときには会に所属して、より細かな稽古をしていくことになります。
そのときには少しづつ自分に合った道具を揃えてみましょう。
道具の選定には知識も必要になりますので、購入の際には指導者に助言を求めることをおすすめします。
<教室で必要になる道具>
・矢(2本 4,000円〜)
自分の体格に合わせたものが必要になります
・矢筒(3,500円程度)
矢を入れておくもの
・下がけ(1枚100円程度)
ゆがけの下に着ける手袋のようなもの
・胸当て(女性のみ 500円程度)
・足袋(500〜1000円程度)
弓道用の安価なものでOK
・弓道着(白の上着 3,500円〜)
・袴(黒 5,000円〜)
・帯(1,000円〜)
<会に所属するときに必要になる道具>
・弽(15,000円〜)
自分の手に合わせたものが必要になります
・矢(追加で2本 4,000円〜)
1回の行射で4本を引く稽古に必要
・弓(25,000円〜)
弓の反動力の強いもの弱いものがあるので体力にあったものが必要
・弦(400円〜)